Literary Machine Nº9

文学と音楽、ロンドンの陸地で溺れる税理士

雑記

上司ガチャにハズレた部下を救えなかった話

部下の退職が決まった。上司ガチャのハズレによって、職場に適応できなかった。 彼女は私の直接の部下ではないから、私はガチャのハズレには含まれていないと宣言しておきたいところである。しかし適応は、職場環境からの絶えざるフィードバックに耐え切れる…

5 May 2023, 学習について

学習、練習、努力、勉強。 これらを考えるとき、僕らはどうしても目的に向けられた手段としてみてしまいがちだ。 テクニカルスキルというもの 例えば、税理士という職業の場合、実体法たる法人税法や相続税法等の法令の理解はもとより、国税庁の法令解釈通達…

4 May 2023,

トー横 少し前に話題になった歌舞伎町のジェンダーレストイレが今やパパ活に使われているというニュースを見て、不謹慎ながら笑ってしまった。人間というのはたくましい。とりわけトー横キッズと呼ばれる若者たちの生態はなかなかタフでことごとくrawな。 道…

去り際に屁をこくように in the UK - 1話

日本に帰任する日が刻々と迫っている。いざ英国から放逐される段になって、一年半の間「ギグを観るほかは引きこもってYoutubeだけを観ていた」という極めて辛い事実に直面し、これはまずいと焦りはじめた。そういうわけで、帰朝までのわずかな残り時間でさん…

炎上し油を注ぐソクラテス ―宇佐美りん『推し、燃ゆ』

戦乱で消失し今ではわずかな断片しか残されていないニオイア派哲学者アナクサマンドロスの『断片』によれば、ソクラテスが一部アテネ市民から熱狂的アイドルとして人気を博すなか、これを妬み嫉んだ他の多数の市民たちから叩かれ、遂には「青年たちをかどわ…

ウーバーイーツで余計なおまけが付いていたとき、ソクラテスならどうするか

今日のランチにウーバーイーツ(厳密にはDeliverooというサービス)を頼んだら、おまけが付いていた。注文したのはDishoomという英国随一に美味いインドカレー屋だった。この地ではまだ大してカレーを食べていないから偉そうに言えたものではないが、先日初め…

Kindleを忘れかけたこと

先月、日本に一時帰国していた間にKindle Paperwhiteの第11世代を買った。英国でも買えるのにどうしてわざわざ日本で買ったのか。消費税を含む値段以外の理由はない。今回は奮発して公式のカバーと保護シールも購入した。 そんな買ったばかりのKindleだった…

日本語のこと: 「に」or「へ」

最近、ある部下のメールをいくつも書き直していてふと気がついたことがある。助詞の「へ」を「に」に直すことがあまりにも多い。もちろん「へ」が適切でないと感じたからこそ修正したわけではあるが、同時に、自分のなかでこれらの違いがはっきりしていない…

ロンドン到着の日のこと

東京を出発し、ロンドンに到着してからもう1ヶ月が経ってしまった。 色々アウトプットしたいと思いながらも、初めて暮らす異国で気もそぞろがちに、いつの間に時間がだいぶ過ぎた。 1. フライト 7月2日は梅雨の朝だった。そんな日に僕は大量の荷物を全身で引…

数弱ちゃんのここまでの流れと9月の予定

緊急事態宣言下で引きこもって仕事していたら急にデータサイエンスに興味を持ち始めた男、ろきんです。 税理士がAIに負けるなら、AIに降ればいいじゃないのという発想でおります。 出会って3秒で土下座して寝返るのがDX時代の処世術と信じてる。 トチ狂って…